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国際化

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 萩原元気君と
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 3月29日。木。晴れ。玉名。434/79。萩原氏宅泊。

 

 前輪がパンク。針のような細い鉄屑を拾っていた。空気の抜けが早いので、首里城で転倒したときの影響でないかと心配していたのだが、丁度玉名で大きな自転車屋があったので、点検してもらったら、パンクだった。リムは異常無し。

 http://www.kagawa-g.co.jp/kiyo.top.htm

上記URLは、整備をしてくれた、「清ちゃん」が作っている、ホームページである。

 

 玉名の萩原元気君は、インターネットで知り合った囲碁仲間の一人で、今回是非会いたい人の一人だった。

 元気君は、彼が小学校五年のとき、私が企画した「呉清源との中国囲碁旅行」に参加して貰った。以来私とは三回一緒に中国へ行っている。

 三回目のとき、元気君は中学一年生だったのだが、帰りの飛行機の切符を失くしてしまって予定の飛行機に乗れなくなってしまった。仕方ないから、私の滞在期間中預かることになったのだが、私も仕事があっておんぶに抱っこという訳にはいかない。瀋陽で囲碁塾を経営している中国人のプロ棋士の友人が引き受けて下さったので、そこで面倒を見て貰うことにした。

 中国は経済の向上と、一人っ子政策の影響で、子供に芸事を習わせる家庭が多い。その中でも囲碁はブームである。元々中国で囲碁は、「琴棋書画」と並び最高の芸事である。瀋陽でも盛んで、この塾のように地方の子供を寄宿させている所もある。何不自由なく育った御曹司が、中国語もままならぬ共同ベッドの中の生活は厳しいが、これも勉強である。幸い中国側の子供の中に一人、日本から帰国した子がいて、通訳はその子がしてくれた。

 

 ご父君の雄治さんも、「災い転じて福となすですよ」とおおらかな物である。

 地方議員もしている雄治さんを、変人呼ばわりしては失礼かもしれないが、この人の国際化は、少し度が外れている。外国からの留学生の受け入れは元より、自身の子ども娘さんは今バーミューダに留学中。元気君も高校を休学して、アメリカ、オーストラリアと遊学中。弟さんは将来の国外留学に備えて国内留学で北海道という具合。元気君は丁度帰国していたので会えた。

 彼も、もう切符を失くしたおっちょこちょいではない。背丈も胸幅も碁も、全ていい若者になっていた。私が負けないのは、腹回りだけである。

 若者達の国際化は、着実に進んでいる。

 

 青い目も 味噌汁梅干 国際化

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