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 貧富の格差

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 宇津谷峠に残る明治トンネル。日本最古の有料道路。
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 4月20日。金。曇り一時小雨。静岡。1728/67キロ。

 

 日坂(にっさか)峠、金谷の宿、宇津谷峠、明治トンネル、丸子路と一部旧東海道を走る。一号線の歩道が途切れ、やむを得ず迷い込んだ末の幸運。全ての道で、例の搬送ルートを証明するマンホールがあった。

 

 嫌なニュースが続く。バージニアの銃乱射、長崎の市長を拳銃で射殺。

 どちらも、犯人の異常と言ってしまえばそれまでだが、一人はアメリカ社会の「豊かさ」に適応出来ない、孤独な若者だった。

 彼は移民して、絶対的な豊かさは得たはずだ。しかし同時に相対的な貧困に悩まされ、周囲の富裕な学生が許せなかった。

 富=幸福、富=正義の社会で、富める者は勝利者であり、貧しき者は敗北者である。彼はそれを銃で逆転しようとした。

 

 どんな社会体制になっても、格差は絶対に無くならない。無くす必要もない。

 しかし、富=正義という思い上がった感覚が、歪んだ格差を作っている。富=幸福、それも良し。しかし貧の中にも幸福はある。

 資本主義は、富の私有化を認めることで、社会を進めると同時に格差を生んだ。

 社会主義は、富の公平化を試みたが、富の絶対値で資本主義の後塵を拝している。

 XX主義は、富の格差があるまま、貧しき者も幸せな社会。

 勝利者も居れば、敗北者も居る。貧富共存。21世紀の課題は、XX主義の探求だと思う。

 

 不条理に 殺された人 殺す人

 

 

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