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 疲労は大敵

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4月16日。月。曇り時々小雨。桑名。1497/38キロ。

 

 久しぶりで小雨の中を、合羽を着て走る。

 

 1号線は里程標があって、東京までの距離を100メートル毎に表示している。それによると、四日市で丁度後400キロだった。桑名まで来たとき何故か自転車がやけに重い。後輪がパンクしていた。幸い自転車屋は100メートルも行かない間にあった。

 パンク修理を待つ間、椅子に座っていて、うとうととした。疲れているのだ。

 今日の目的地名古屋までは、まだ30キロある。時間は1時にもなっていないが、思い切ってここで泊まることにした。パンクは「休みなさい」という神のお告げだ。

 

 今回の旅で最大の敵は疲労である。疲れさえしなければ、必ず行き着ける。しかし疲れたら一歩も動けない。私も年だ。これまで積み重ねて来たのは、疲れないペースの会得である。それは頑張ることではない。その反対、疲れる前に休むこと。

 疲労も怖いが、頑張って疲労を感じなくなるのが、もっと怖い。

 ここまで来た1500キロは、半端な距離ではない。しかし先はまだ長い。ひたすらペースを守ろう。

 

 自分のペースを守るというのは、最高の我侭である。己を無にして、他人の慈悲を受け入れ、それだけで生きるという托鉢修行は、凄いことなのだ。私はまだまだ甘い

 

 蝸牛 みみずも亀も マイペース

 

 

 

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