桜島編

 

524日 月曜 晴

今日は朝から天気が良く気持ち良く走りだす。そのうちだんだんと暑くなり、些かばて気味。木陰を見つけては一寸休みしながら走る。前から気になっていた事なのだが、添田町の役場へお世話になった御礼の電話を掛ける。好機がなかったので、今日は走行の途中で、御礼の電話を掛ける事が出来やっと気がすんだ。やがて鹿児島市に入り通過し海辺に近づいた所に、大きな建物があり、それが鹿児島県庁だった。一寸中へ入ってみたが、受付の所でパンフレットを貰って出て来た。時間もまだ早いので、フェリーで櫻島へ渡り宿をとることにする。でもどこからフェリーに乗ればよいのか分からず、何回も人に聞きながら漸くフェリー乗り場に近づいた時、一人の娘さんが居たので、何処から乗ればよいのか聞いてみたら、人だけならすぐ入れるのだが、車輌は少し遠回りしなければと、わざわざ案内して呉れた。嬉しかった。折角の出会いの記に櫻島をバックに記念写真を撮りあう。そこへフェリー関係の人が来て、二人一緒の写真も撮って呉れた。写真が出来たら送って上げると言ったら、喜んで住所を教えて呉れた。俺の住所と名前も教えてくれとの事だったので、教えて上げた。乗船の時間が来たので、どうも有難う、さよならと言って別れた。なんとフェリーに乗ったのは、乗用車三台と、バイク一台と俺の自転車一台とたったそれだけ。やはりゴールデンウィークが終わったばかりなので、本当に客の少ない時期のようだ。フェリーから降りて宿の事を聞いたら宿は二軒あるとの事なので、近くの宿で聞いてみたら、泊めて貰える事になり安心した。又七十才以上の人は、一泊二食で三千円との事で、今まで一番安い料金で驚いた。高齢者の割引料金らしい。本当に有難い事だ。温泉もあり洗濯機完備で本当に助かった。桜島は日本縦断の最終の目標だったが、途中変更してごまかしたので、これからも行ける所迄行く事にして、九州は宮崎港まで走り、フェリーで神奈川県の川崎港へ向かうことに決めた。

有限会社鹿児島味研。

 

525日 火曜 晴

今日は昨日迄に、日本縦断の目標は何とか達成出来たので、少しは楽になったが、帰郷の第一歩ということで、桜島の宿を出る。東の方を目指して走る。道の両側には無数の溶岩散らばっている。山はかなり遠くに見えるのだが、こんな所まで溶岩が飛んで来ているのは、如何に噴火の爆発が凄かったかが頷ける。そうして宮崎県を目指して走っているつもりなのだが、途中でどうも桜島の山を廻っているような感じがして、不安を感じながら走っていると、二股の所に出たので、どちらへ行けばよいのか、暫く思案していると、左側の方か車が来たので、早速道を尋ねたら、やはりこのまま前行けばよいとの事で安心して少し坂道を登ると又大きな溶岩が積み重なっている状態。ほぼ頂上に着いた所に、一寸した広場があり、売店等も有り、観光バスや車等も駐車しており、展望台らしい。ここ一休みして観光客に出合えたので、自分もここで始めて観光の気分を味合うことが出来た。そのとき車で観光に来ていた人と話をしたら、北海道の函館から来たとのことで話が弾み、私も北海道から自転車で来たと話をしたら驚いて又年を聞かれたので、八十才だと言うと、女性の人が近寄って来て、是非そのパワーを下さいと言って握手を求めて来たので、それに応じ連れの方に写真を撮って貰う。お互い北海道という事で懐かしい思いがした。そして山をバックに写真を撮って貰い握手をして別れた。その後今日は暑さが厳しく、手首が日焼けでピリピリと痛んだ。相変わらず坂道で、中々捗らずなんとか志布志町に到着。宿探しをしたが中々空き無く、漸く四軒目泊めて貰う事が出来た。急な坂の上なので登っていくのが大変だった。何か労働者の定宿らしい感じがした。

ビジネスホテル山海荘。志布志町志布志二丁目。

鹿児島街道海岸(1)
鹿児島街道海岸(2)
鹿児島街道海岸(3)
阿久根漁港風景(1)
阿久根漁港風景(2)
阿久根漁港風景(3)
鹿児島街道の風景(1)
鹿児島街道の風景(2)
鹿児島街道の風景(3)
鹿児島市近郊
鹿児島海岸の人形岩
鹿児島県庁舎
鹿児島市より桜島を望む
桜島へ渡るフェリー乗り場を案内してくれた娘さん
桜島をバックに
フェリー乗り場の作業員の人に、二人の写真を写して貰う
桜島フェリーポート
桜島荘園の庭から鹿児島市を望む
旅館櫻島荘からフェリーポートを望む
一泊させて貰った温泉宿 桜島荘
海岸近くの温泉宿
桜島から東方面で脱出の道路
桜島から脱出道路道路
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